こんにちは。Akiです。
2026年、仕事の都合でインド・ムンバイへ海外赴任することになりました。
海外赴任が決まってから出国するまでには、VISAや航空券の手配だけでなく、日本での仕事の引き継ぎ、引っ越し、銀行・証券会社の手続き、携帯電話、クレジットカード、荷物の整理など、想像していた以上に多くの準備が必要でした。
実際にインドで生活を始めてみると、「これはやっておいて良かった」と感じることもあれば、「これは日本にいるうちにやっておけば良かった」「ここまで準備しなくても良かった」と感じることもあります。
今回は自分自身の備忘録も兼ねて、インド赴任が決まってから実際に出国するまでに行ったことと、赴任後に分かったことをまとめてみます。
インド赴任が決まった経緯については、以前の記事「インド赴任になりました」で紹介しています。今回はその続きとして、赴任が決まった後の準備からまとめます。
- 赴任が決まったら、まず日本の仕事を引き継ぐ
- 赴任前に3日間ムンバイを下見
- VISA・現地雇用契約・航空券の準備
- 日本の賃貸解約と海外引っ越し
- 日本のインフラ・サブスク・郵便物を整理
- 銀行・証券会社・資産運用の整理
- クレジットカードとインドルピーの準備
- 日本の携帯電話はすぐ休止しない方がよかった
- 海外転出届・マイナンバー・郵便物の手続き
- 健康診断・ワクチン・歯医者・常備薬の準備
- 高級時計・貴金属・印鑑は日本で保管
- バイクを売却して、日本で最後の思い出づくり
- PC・スマホ・家電は何を持っていく?変圧器は必要?
- 日本食は何を持っていく?赴任直後に役立ったもの
- 服・靴は何を持っていく?ムンバイで実際に必要だったもの
- インド到着後の手続き|FRRO・PANカード・銀行口座
- 実際にやっておいて良かったこと
- 今ならこうする|赴任準備でやり直したいこと
- まとめ|海外赴任準備は想像以上にやることが多い
赴任が決まったら、まず日本の仕事を引き継ぐ
海外赴任の内示が正式に出てから、まず取り掛かったのが日本で担当していた仕事の引き継ぎでした。
当時、私は日本で7店舗を管轄するマネージャーをしていたため、7店舗分の情報を整理して後任へ引き継ぐ必要がありました。
後任は私の異動と同時に決まっており、以前から知っている方でした。また、その方自身にも海外赴任の経験があったため、今回の状況についてある程度理解してもらえたのは助かりました。
引き継ぎで特に大切にしたのは、**「人の情報」**です。
7店舗には社員が約20名いたため、それぞれの状況や店舗の状態に加えて、進行中のプロジェクトについても整理しました。
資料については会社指定のフォーマットを使用し、それとは別に、後任と2日間かけて7店舗すべてを一緒に回りました。
資料だけでは分からない店舗の雰囲気や、実際に働いている社員を直接見てもらいながら引き継げたのは良かったと思います。
一方で、赴任前の時期はかなり忙しくなりました。
平日の勤務時間は基本的に日本での通常業務だけで終わり、それに加えて東京への出張も数回ありました。そのため、VISAや引っ越しなどの海外赴任準備は、仕事以外の時間を使って進めることになります。
最終出勤日は7月29日でしたが、実際には8月3日頃まで日本の仕事とインド赴任の準備を並行していました。
海外赴任が決まると、渡航手続きに目が行きがちですが、今まで担当していた仕事をきちんと引き継ぐことも、赴任前の大きな仕事の一つだったと感じています。
赴任前に3日間ムンバイを下見
2026年7月下旬、本格的な赴任前に一度ムンバイへ行く機会がありました。
滞在は3日間で、主な目的は賃貸物件の内覧、現地メンバーとの顔合わせ、現地雇用契約書の受け取り、店舗訪問です。
実際に仕事として動けたのは1日程度で、その中で2店舗を訪問しました。
今回のインド赴任では、私のポジション自体がこれまで現地になかったため、前任者からの引き継ぎはありませんでした。
つまり、赴任後はほぼ一からのスタートです。
事前に伝えられていた役割は、シンプルに言えば、
「店舗の状態を良くすること」
「オペレーションを作り上げること」
でした。
具体的に何をどう進めるかは、実際に赴任して店舗や組織の状態を見ながら考えていくことになります。
また、この出張では住居探しも行い、3日間で8件の賃貸物件を内覧しました。
住居選びでは、主にオフィスへの近さと周辺の治安を重視しました。
実際にムンバイへ行く前は、インドというと治安や生活環境に少し不安もありましたが、実際に見てみると、思っていたよりかなり都会で、生活にもそれほど困らなそうだと感じました。
また、ムンバイはデリーと比べると比較的治安も落ち着いている印象で、実際に街を見られたことで少し安心できました。
この3日間の下見は、結果的にかなり良かったと思っています。
空港でのデリー乗り継ぎや入国、ムンバイの街の雰囲気、オフィスの雰囲気などを事前に一度体験できたことで、赴任開始日が“初めてのインド”にならずに済みました。
海外赴任は、手続きだけでなく精神的な負担も大きいです。
その意味でも、一度現地を見ておけたことは、赴任前の精神的な安心につながったと感じています。
VISA・現地雇用契約・航空券の準備
海外赴任が決まってから、仕事の引き継ぎと並行して進めたのがVISAの準備でした。
VISAについては、会社から紹介されたブローカーに入ってもらい、写真や必要書類の準備を進めました。
自分で準備できる書類については比較的スムーズに進められましたが、現地法人側で用意する書類の完成に時間がかかり、申請日程がなかなか決まりませんでした。
最終的にVISA申請の日程が決まったのは7月30日で、実際に申請したのは8月3日です。
出国予定日が近づいている中で申請日がなかなか決まらなかったため、忙しさよりも、
「本当に予定どおり赴任できるのだろうか」
という不安の方が大きかったのを覚えています。
海外赴任の準備は、自分で進めれば終わるものばかりではありません。相手側の書類や承認を待つ必要がある手続きもあるため、スケジュールどおりに進まないこともあると感じました。
現地雇用契約書については、7月下旬にムンバイへ下見に行った際に受け取り、後日内容を確認して署名し、PDFにして送付しました。
航空券については会社手配ではなく、自分で予約しました。
ムンバイ行きの便は選択肢がそれほど多くありませんでしたが、その中からスターアライアンス加盟のAir Indiaを選びました。
また、会社の規定でプレミアムエコノミーを利用できたため、長時間の移動でもエコノミークラスより疲労を抑えられたのは助かりました。
海外赴任では、VISA・雇用契約・航空券など複数の手続きが同時進行になります。
特にVISAのように、自分だけでは完結しない手続きについては、早めに準備を始めても予定どおり進まない可能性があると考えておいた方がいいと思います。
日本の賃貸解約と海外引っ越し
日本では会社契約のアパートに住んでいました。
本来であれば、退去する場合は6月末までに申請する必要がありましたが、今回はVISA取得や出国日の目処がなかなか立たず、実際に退去申請をしたのは7月下旬でした。
通常であれば違約金が発生するタイミングでしたが、海外赴任という事情を会社に説明し、違約金については会社負担で対応してもらいました。
退去日は8月5日で、8月10日の出国までは実家に戻り、夏休みとして過ごしました。
引っ越し業者については会社が手配してくれたため、自分で業者を探す必要はありませんでした。
また、日本国内の引っ越しと違い、自分で段ボールに荷物を詰めておく必要もなく、梱包作業は業者が対応してくれました。
一方で、海外引っ越しならではだと感じたのが、税関申告のために持っていく荷物を一つずつ帳票へ記入する必要があったことです。
当日は業者の方と確認しながら荷物を整理していき、作業はほぼ1日がかりでした。
荷物は大きく、
- すぐ必要なもの
- 船便で送るもの
- 日本に保管するもの
に分けました。
航空便は50kgまでだったため、すぐに使う衣服や布団、食器類を中心に入れました。
それ以外の生活用品は船便で送り、大型家具や家電については、インドの賃貸物件に家具が備え付けられているため、日本で保管することにしました。
会社が保管用のコンテナを用意してくれていたため、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電、家具類はそこへ預けています。
本当は古くなっていた冷蔵庫や洗濯機などを処分したかったのですが、赴任準備でかなり忙しく、そこまで手を回す余裕がありませんでした。
幸い、ここ3年ほどで4回引っ越しをしていたこともあり、そもそもの荷物量はそこまで多くありませんでした。
実際にムンバイへ来て生活してみると、日用品の多くはBlinkitなどで簡単に購入できます。
そのため、海外赴任だからといって何でも日本から持ってくる必要はないと感じています。
一方で、日本食やダニ取りシートなど、日本で購入してすぐ使えるものは持ってきて良かったです。
また、高級な衣類や靴、アクセサリーについては、実際には使う機会が少ないため、日本に置いてきても良かったと感じるものもあります。
ムンバイは年間を通して気温が高いため、アウター類も出張や旅行、日本への一時帰国以外ではほとんど使いません。
今もう一度荷物を分けるとしても、基本的な分け方は変えないと思います。
ただし、自炊を始めてみると、日本から持ち込める食料品をもう少し事前に調べておけば良かったと感じています。
日本のインフラ・サブスク・郵便物を整理
海外赴任前には、住居や引っ越しだけでなく、日本で契約していた各種サービスの整理も必要でした。
電気・ガス・水道については、VISA取得の目処が立ったタイミングで解約の手続きを進めました。
自宅のインターネットについては、もともと賃貸契約に含まれていたため、自分で個別に解約する必要はありませんでした。
また、日本でしか使わないサービスについても、このタイミングで整理しました。
自分の場合は、ジムやタイムズカーシェアなどを解約しています。
さらに、クレジットカードについても見直しました。
使っていないカードや、「年に1回使えば年会費無料」といった条件付きのカードを持ち続けても、海外赴任中は管理が面倒になると考え、不要なものは整理しました。
郵便物については、出国直前ではなく少し余裕を持って、7月中旬頃に転送届を出しました。
また、金融機関や不動産投資関係、クレジットカードなど、重要な郵便物が届く可能性があるサービスについては、優先して登録情報の変更も進めました。
このあたりの手続き自体はそこまで難しくありませんでしたが、実際に海外へ来てから一番困ったのは、日本の携帯電話番号とキャリアメールを使った認証でした。
自分は多くのサービスをキャリアメールで登録しており、銀行や証券会社などでもSMS認証を使っていました。
そのため、海外へ来てからログインしようとすると、
「これも日本の番号が必要だったのか」
と気づくサービスが次々に出てきました。
今振り返ると、サブスクの解約以上に、出国前にやっておくべきだったのは、各サービスの認証方法と登録メールアドレスの整理だったと思います。
特にキャリアメールをメインで使っている場合は、海外でも継続して使いやすいGmailなどへ、可能な範囲で変更しておくと安心です。
海外赴任前は、目に見える契約の解約だけでなく、「ログインや認証に何を使っているか」まで確認しておくことが重要だと感じました。
銀行・証券会社・資産運用の整理
海外赴任が決まってから、銀行や証券会社についても一つずつ確認しました。
自分は日本で複数の銀行口座を持っていましたが、海外転出時の対応は金融機関によって異なります。
そのため、海外赴任が決まった段階で、利用している銀行や証券会社についてそれぞれ必要な手続きを確認しました。
このあたりは「海外赴任ならどの金融機関でも同じ対応」というわけではないため、自分が利用している金融機関ごとに確認することが大切だと思います。
証券会社は楽天証券を利用しており、海外転出に伴う所定の手続きを行いました。
NISA口座で保有していた商品についても必要な手続きを行い、現在保有している分については継続して保有しています。
一方で、海外赴任後はこれまでと同じように証券会社で新規積立を続けることが難しくなりました。
そこで、赴任をきっかけに資産形成の方法も見直しました。
それまで毎月2万円だった会社の持株会への積立を月10万円へ増額し、それ以外については現金比率を高める方針に変更しています。
現在、海外赴任中も継続している積立は、主に持株会と401Kです。
海外赴任中は、日本にいる時と比べて利用できる資産運用の方法が限られます。
そのため自分の場合は、
「できなくなった投資方法を無理に続けようとするのではなく、今使える制度の中で資産形成を続ける」
という考え方に切り替えました。
手続き自体で特に面倒だったのは、書類を準備して郵送する必要があるものが多かったことです。
普段はインターネットで完結するサービスに慣れているので、海外赴任に関する手続きでは紙の書類が必要になる場面が多く、想像以上に時間がかかりました。
また、持株会への積立を増やしたことで、現在は資産全体の中で自社株の割合がかなり大きくなっています。
このあたりを含めた、海外赴任後の資産配分については、別の記事で詳しくまとめています。
海外赴任中の資産運用|NISA停止後に持株会10万円+現金へ
海外赴任が決まったら、銀行や証券会社については後回しにせず、利用している金融機関を一つずつリストアップして早めに確認するのがおすすめです。
クレジットカードとインドルピーの準備
海外赴任前には、クレジットカードも整理しました。
もともと8枚ほど持っていましたが、使用頻度が低いカードや、「年1回使えば年会費無料」といった条件付きのカードを見直し、最終的に5枚まで減らしました。
インドへ持ってきたのは、
- ANA SFCゴールド
- アメックス・ゴールド・プリファード
- 楽天JCB
- 三井住友ゴールド ナンバーレス
- au PAYカード
の5枚です。
赴任前は、カードごとの海外事務手数料についてそこまで意識していませんでした。
しかし、実際にインドで日常的にカード決済をするようになると、海外利用時の手数料や換算レート、決済の通りやすさも重要だと感じるようになりました。
2026年9月時点では、アメリカン・エキスプレスの外貨取扱手数料は3.5%、三井住友カード発行のVisa・Mastercardは3.63%です。ANA SFCゴールドは三井住友カード発行のVisaなので、海外利用時の事務処理手数料は3.63%となります。
単純に日本円換算で10万円分利用したとすると、手数料部分だけなら、
| カード | 海外事務手数料 | 10万円相当利用時の手数料 |
|---|---|---|
| American Express | 3.5% | 約3,500円 |
| 三井住友Visa | 3.63% | 約3,630円 |
となり、手数料率そのものには大きな差はありません。
ただし、実際の請求額は国際ブランドやカード会社が適用する換算レート、売上データの処理日などによっても変わります。アメックスも三井住友カードも、実際のカード利用日ではなく処理時点のレートで円換算される場合があると案内しています。
自分がインドで使っている範囲では、Visa・Mastercard・American Expressであれば、普段の買い物では基本的に利用できます。
一方で、たまに三井住友カード発行のカードで決済エラーが出ることがあり、今のところはアメックスの方がスムーズに使える印象です。
また、現地銀行口座が開設できるまで時間がかかる可能性も考えて、日本出国前に約30万円分のインドルピーを用意しました。
前任者から、
「現地銀行口座の開設にトラブルがあり、3か月ほどかかった」
と聞いていたため、月10万円程度の食費・雑費を想定して、3か月分を準備した形です。
ただ、実際に生活してみると、ここまで多くの現金は必要ありませんでした。
日本ではインドルピーを取り扱っている両替所が少なかったため、インターネットで両替しました。
自分が両替した際は、実質的に1INR=約2.1円ほどでした。一方、インドでアメックスを利用した際には、請求額ベースで1INR=1.75円前後になることもあり、さらにカード利用分のポイントも付与されます。
この経験から、日本で大量のインドルピーへ両替するより、必要最低限の現金+クレジットカードの方が自分には合っていたと感じています。
さらに、用意した現金は500ルピー札が中心でした。
例えば、朝一番にスターバックスで400ルピー程度のコーヒーを購入しようとした際、500ルピー札を出すと、
「お釣りがない」
と言われ、結局クレジットカードで支払うこともありました。
現金を多く持ってきても、必ずしも使いやすいわけではありませんでした。
今もう一度準備するなら、現金は10万円程度に抑え、Visa・Mastercard・American Expressなど複数ブランドのカードを持ってくると思います。
現地銀行口座が開設されるまでは多少の現金があると安心ですが、必要以上に日本で両替する必要はなかったと感じています。
また、カードによって海外事務手数料や利用条件は変更される可能性があるため、海外赴任前には、自分が持っているカードの最新の海外利用条件を確認しておくことをおすすめします。
日本の携帯電話はすぐ休止しない方がよかった
海外赴任前、日本で使っていたKDDIの携帯回線を休止しました。
休止手続きをしたのはインド出国の前日です。
店頭で手続きをすると、その場で回線が使えなくなり、キャリアメールも同時に利用できなくなりました。
休止を選んだ理由は月額料金です。
当時、最低限のプランにしても月3,000円程度かかる一方、休止であれば月500円程度だったため、「海外にいる間は使わないし、休止しておけばいいだろう」と考えていました。
しかし、実際にインドへ来てからかなり困りました。
一番の問題は、銀行や証券会社などのSMS認証です。
ログインや各種手続きをしようとすると、日本の電話番号へ認証コードを送るサービスが想像以上に多くありました。
さらに、自分は多くのサービスでキャリアメールを登録していたため、
「これもキャリアメールだったのか」
と、海外に来てから気づくサービスが次々に出てきました。
日本にいる間にすべて変更できていれば良かったのですが、赴任準備で忙しく、そこまで整理しきれませんでした。
今振り返ると、海外赴任前の携帯電話手続きで一番重要なのは、単純に解約・休止することではなく、
「SMS認証やキャリアメールを使っているサービスを事前に洗い出しておくこと」
だったと思います。
現地SIMもすぐには使えなかった
さらに想定外だったのが、インドの現地SIMです。
日本にいる時は、現地へ到着すればすぐSIMを使えると思っていました。
ところが実際には、現地法人側の確認不足もあり、従業員番号が割り当てられるまでSIMを利用できず、約2週間待つことになりました。
念のため日本で3日間利用できるeSIMを契約していたため、到着直後の通信環境は確保できました。
ただ、3日では当然足りなかったため、途中で1か月・10GBのeSIMプランを追加購入しました。
このeSIMはかなり役立ちました。
赴任直後は、
- Uber
- 地図アプリ
- ChatGPTを使った英語の翻訳
などを毎日のように使います。
現地SIMがなかなか開通しない中でも通信手段を確保できたため、eSIMは準備しておいて本当に良かったものの一つです。
今なら日本の番号はしばらく維持する
もし今もう一度海外赴任するとしたら、日本の携帯番号を出国直前に休止することはしないと思います。
まずは日本の番号を維持したまま渡航し、
現地SIMが使えるようになる
→ SMS認証が必要なサービスを整理する
→ キャリアメールの登録先をGmailなどへ変更する
という作業が終わってから、休止を検討します。
最近は格安SIMなど、日本の電話番号を比較的安く維持できる選択肢もあるため、海外赴任が決まった段階で調べておくのも良いと思います。
海外赴任前はVISAや引っ越しなど大きな手続きに目が行きがちですが、日本の電話番号とメールアドレスは、海外に来てからも意外と必要になるというのが、自分の大きな反省点でした。
海外転出届・マイナンバー・郵便物の手続き
海外赴任前には、市役所や郵便局での手続きも必要でした。
まず郵便物については、出国直前に慌てたくなかったため、7月中旬頃に郵便局で転送届を提出しました。
また、金融機関や不動産投資関係、クレジットカードなど、重要な郵便物が届く可能性があるサービスについては、優先して登録住所の変更も進めました。
海外に出ると、日本の郵便物を自分で直接確認することが難しくなります。
そのため、重要な郵便物が確実に受け取れるようにしておくことは、思っていた以上に大切だと感じました。
海外転出届は引っ越し日に提出
海外転出届は、日本のアパートを退去した8月5日に市役所で手続きしました。
その際、マイナンバーカードについても、海外転出後に利用できるようにするための手続きを一緒に行いました。
このあたりの手続きは特に難しくなく、市役所でまとめて対応できました。
海外赴任前はやることが多いため、引っ越し日と役所の手続きを同じ日にまとめられたのは効率的だったと思います。
念のため住民票・印鑑証明も取得
海外へ出る前に、
- 住民票
- 印鑑証明
も念のため取得しました。
ただ、実際にインドへ赴任してから現在まで、一度も使っていません。
もちろん必要になるケースもあると思いますが、自分の場合は結果的に出番がありませんでした。
海外赴任前は「何か必要になるかもしれない」と考えて色々な書類を準備したくなりますが、全部を大量に用意する必要はなかったと感じています。
健康診断・ワクチン・歯医者・常備薬の準備
海外赴任前には、仕事や引っ越しの準備だけでなく、健康面の準備も進めました。
健康診断については会社指定のものを受診し、ワクチンも会社から指定されたものをすべて接種しました。
具体的に何のワクチンを打ったかまでは覚えていませんが、約1か月の間に3回に分けて、合計13本ほど接種しました。
本数だけ見るとかなり多いですが、学生時代にアメリカへ留学した際にも何本かワクチンを接種した経験があったため、個人的にはそこまで抵抗感はありませんでした。
副反応も特に大きなものはなく、予定どおり進めることができました。
また、出国の約1か月前には歯科検診にも行きました。
海外で歯のトラブルが起きると、病院探しや英語でのやり取りなど負担が増えるため、出国前に一度確認しておけたのは良かったと思います。
常備薬は少し多めに準備
インドへ持っていく薬については、かなり幅広く準備しました。
自分が持ってきたのは、
- 総合風邪薬
- 解熱剤
- アレルギー薬
- 抗菌目薬
- 通常の目薬
- ムヒ
- 炎症を抑えるクリーム
- 腹痛用の薬
- ビタミン剤
- アリナミン
などです。
インドでも薬は購入できますが、赴任直後はどの商品を選べばいいのか分からず、体調が悪い中で成分や用途を調べるのは大変だと思いました。
そのため、自分の場合は**「少し多いかな」と思うくらい持ってきて、結果的にちょうど良かった**と感じています。
実際、赴任後には総合風邪薬やムヒ、アリナミンなどをすでに使っています。
特にムンバイでは蚊に刺されることもあるため、ムヒは思った以上に出番がありました。
薬の英語説明書も準備
薬については、税関などで説明を求められた場合に備えて、英語の説明書も印刷して持参しました。
多くの薬はメーカーの公式ホームページに英語情報が掲載されていたため、それを印刷して準備しました。
英語版が見つからないものについては、日本語の説明書をChatGPTに読み込ませ、英語に翻訳したものを用意しました。
実際に説明を求められる場面は今のところありませんが、「これは何の薬か」を説明できる状態にしておくことで安心して持ってくることができました。
海外赴任では、現地で何でも調達できる一方、体調を崩した時にすぐ使える慣れた薬があると安心です。
自分の場合は、常備薬については持ってきすぎるくらいでちょうど良かったと思っています。
高級時計・貴金属・印鑑は日本で保管
海外赴任にあたって悩んだことの一つが、高価な持ち物をどうするかでした。
自分は時計やアクセサリーが好きで、Rolexを複数本所有しているほか、18Kのアクセサリーなども持っています。
ただ、海外、特にインドで生活することを考えた時に、これらをすべて持っていくという選択肢は最初から考えていませんでした。
実際に使う機会が限られることに加えて、万が一紛失や盗難に遭った時の精神的なダメージも大きいからです。
そこで、高価な時計や貴金属については日本の貸金庫で保管することにしました。
親に貸金庫を契約してもらった
貸金庫について調べてみると、海外へ転出した後では新規契約が難しい場合が多く、自分が利用している銀行でもすぐに契約できそうなところはありませんでした。
一方、親が昔から付き合いのある金融機関であれば比較的相談しやすかったため、親に貸金庫を契約してもらい、そこへ預けることにしました。
実家で保管する方法も考えましたが、時計だけでもかなり高額になるため、家に置いておくより貸金庫の方が安心だと判断しました。
貸金庫には、
- Rolexなどの高級時計と保証書
- 18Kアクセサリー
- 銀行の通帳
- キャッシュカード
- 実印
などをまとめて保管しています。
印鑑についても、海外赴任中に使う予定がほとんどなく、重要なものを一か所にまとめて管理した方が分かりやすいと考えて貸金庫へ入れました。
インドには普段使いできる時計だけ持参
とはいえ、時計を一本も持ってこなかったわけではありません。
インドには、
- SEIKOのダイバーズクォーツ
- King Seiko 2本
- IWC Mark XVIII
を持ってきました。
IWCについては、インド赴任でも普段使いできる時計が欲しいと思い、赴任前に中古で購入しました。
Rolexなどと比べると気負わず使いやすく、仕事でも使えるので、今のところこの選択で良かったと思っています。
高級革靴も日本で保管
時計だけでなく、AldenやJ.M. WESTONなどの高級革靴も日本に置いてきました。
ムンバイでは道路がきれいに整備されていない場所も多く、雨季も長いため、実際に生活してみると革靴を履く機会はほとんどありません。
また、会社の倉庫では長期間どのような状態で保管されるか分からなかったため、高級革靴については実家で保管してもらっています。
箱から出し、除湿剤を置くなど、できるだけカビが生えにくい状態にしてもらっています。
実際にムンバイで生活を始めた今振り返っても、高級時計・貴金属・革靴を日本に置いてきた判断は正解だったと思います。
海外赴任で高価な物をどうするか迷った場合は、
「持っていけるか」ではなく、「現地で本当に使うか」「万が一なくした時に後悔しないか」
という基準で考えるのも一つの方法だと思います。
バイクを売却して、日本で最後の思い出づくり
海外赴任が決まったことで、バイクも手放すことにしました。
当時乗っていたのは、YAMAHA MT-03です。
山口県に来てから初めてバイクの免許を取得し、その後購入した思い入れのある1台でした。
ただ、海外赴任中に自分以外が乗る予定はなく、長期間保管する場合はメンテナンスや保険、本体価値の下落なども考える必要があります。
そのため、赴任が決まった時点で、保管ではなく売却するしかないと考えました。
出国ギリギリまでバイクに乗った
売却したのは7月下旬です。
赴任準備が進む中でも、できるだけ最後まで乗りたいと思い、かなりギリギリまでバイクに乗っていました。
売却まで時間があまりなかったため、多くの買取店を比較する余裕はなく、大手2社だけに査定を依頼し、高い金額を提示してくれた方へ売却しました。
購入価格は約75万円で、9か月ほど乗った後の買取価格は約38万円でした。
金額だけを見ると、かなり大きく価値が下がっており、正直なところ少しもったいなかったと感じています。
それでも、海外赴任中に長期間保管するよりは、売却してしまった方が自分には合っていたと思います。
売却後は、バイク保険もすぐに解約しました。
最後に3日間・1,300kmのツーリング
バイクを手放す前に、最後の思い出としてツーリングにも行きました。
ルートは、
山口 → 鹿児島 → 宮崎 → 山口
で、3日間で約1,300km走りました。
かなり長距離でしたが、山口に来てから免許を取得し、初めて買ったバイクだったこともあり、最後にしっかり走ることができたのは良い思い出になりました。
売却する時は少し寂しさもありましたが、
「日本に戻ったら、またバイクを買いたい」
と思えたのも良かったです。
家族や友人との時間も意識して作った
海外赴任前は、VISAや引っ越し、仕事の引き継ぎなど、どうしても手続きばかりに意識が向きます。
ただ、自分の場合は数年間日本を離れることになるため、出国前に家族や友人と過ごす時間も意識して作りました。
特別なことをするというよりは、一緒に食事をしながら近況について話すことが多かったです。
自分からのリクエストは、だいたい毎回、
「美味しい日本食が食べたい」
でした(笑)。
実際にインドへ来てみると、日本食は食べられるものの、やはり日本で食べるのとは違います。
その意味でも、家族や友人と食事をしたり、最後にバイクで旅行したりした時間は、手続きと同じくらい「赴任前にやっておいて良かったこと」だったと思います。
PC・スマホ・家電は何を持っていく?変圧器は必要?
海外赴任前には、PCやスマートフォン、家電についても「日本から持っていくもの」と「現地で買うもの」を整理しました。
自分の場合、MacBookは購入してからまだ1年半ほどだったため、そのままインドへ持ってきています。
AirPods Proについては、初代モデルを7年ほど使っていて調子も悪くなっていたため、赴任前に買い替えました。
日本で使えるギフトカードや株主優待もインドでは使いにくくなるため、それらを活用して新しいAirPods Proを購入しました。
iPhoneはそのまま持ってきたが、SIMで少し苦戦
iPhoneも日本で使っていたものをそのまま持ってきました。
ただ、自分が使っているiPhone 17 ProはeSIM専用端末だったため、現地で物理SIMカードを渡された際に少し困りました。
幸い、以前使っていたiPhoneも念のため持ってきていたため、そちらに物理SIMを入れて対応することができました。
結果的に、古いスマートフォンを予備機として1台持ってきたのは良かったと感じています。
海外赴任では、現地SIMの仕様が想定と違うこともあるため、予備端末があると安心です。
日本から持ってきた家電
日本から持ってきた主な家電は、
- シェーバー
- 炊飯器
- 食器乾燥機
- トースター
などです。
このうち、iPhoneやMacBook、ブラウンのシェーバーなどは海外電圧に対応しているため、変圧器は使わず、変換アダプターだけで使用できています。
一方、日本仕様の100V炊飯器や食器乾燥機については、そのままインドの電源につなぐことができないため、降圧用の変圧器も用意しました。
変換アダプターはもう少し持ってきても良かった
変換アダプターは2個持ってきましたが、実際に生活してみると少し足りないと感じています。
PC、スマートフォン、シェーバーなど、日常的に充電するものが多いため、4〜5個程度あっても便利だったと思います。
一方で、ドライヤーや電気ポットなどは、ムンバイでも簡単に購入できます。
そのため、日本仕様の家電を何でも持ってくるより、現地で買えるものは現地調達するという考え方でも十分だと思います。
一番大切なのは対応電圧の確認
海外で日本の家電を使う際に一番注意したいのは、コンセントの形だけではなく本体の対応電圧です。
プラグの形が合っていても、100V専用の日本家電をインドの電源へそのまま接続すると、故障する可能性があります。
そのため、海外へ家電を持っていく場合は、使用前に本体やACアダプターに記載されている対応電圧を確認する必要があります。
自分の場合は、ガジェット類はほとんど変圧器なしで使えていますが、日本仕様の家電には変圧器を使っています。
「変換アダプター」と「変圧器」は別物なので、この違いは赴任前に確認しておいた方が安心です。
日本食は何を持っていく?赴任直後に役立ったもの
海外赴任前には、日本食もできるだけ持っていきたいと考えていました。
ただし、インドは食品の持ち込みや輸入に制限があり、引っ越し業者からも事前に説明を受けました。
最初はお米も送れると言われていましたが、引っ越し当日になって「これは送れない」と言われた品目もありました。
また、税関で食品を検査する際に、袋や箱を開封された状態で届くケースもあると聞いていたため、食品については少し注意が必要だと感じました。
特に、牛肉や肉エキスが含まれている食品は持ち込みが難しいと案内されました。
そのため、航空便には食品をほとんど入れず、船便には乾麺と緑茶の茶葉程度にしました。
手荷物で持ってきた日本食
手荷物では、比較的持ち込みやすいものを中心に持ってきました。
自分が実際に持ってきたのは、
- パックご飯
- 鍋の素
- カップ麺
- 粉末タイプの味噌汁
- 乾燥納豆
- 乾燥わかめ
- 乾燥油揚げ
- 魚肉ソーセージ
- お菓子
- 一部の調味料
などです。
特に良かったのが、粉末味噌汁+乾燥わかめ+乾燥油揚げです。
お湯さえあれば簡単に味噌汁を作れるので、赴任直後でも手軽に日本の味を食べることができました。
初日は水とカップ麺に救われた
ムンバイへ到着したのは遅い時間でした。
そのため、初日からレストランを探したり、現地のデリバリーサービスを使ったりする余裕はありませんでした。
そんな時に役立ったのが、ペットボトルの水とカップ麺です。
また、ホテルには箸がなかったため、日本から持ってきた箸もかなり重宝しました。
「Swiggyを使えば何でも頼める」と思っていましたが、実際に赴任が始まると仕事や新しい環境でかなり疲れます。
自分の場合は、新しいアプリを試して注文してみようという余裕もなく、最初の1週間ほどはカップ麺をかなり食べていました。
海外赴任直後は、便利さよりも「何も考えずにすぐ食べられるもの」がある方が助かると感じました。
日本の調味料は思ったより手に入りにくい
ムンバイでも醤油などは購入できますが、日本で普段使っているものと同じ味の商品は、ほとんど手に入りません。
実際に自炊を始めてからは、
麺つゆ、みりん、味噌
あたりをもう少し持ってくれば良かったと感じています。
現地でも代用品は探せますが、日本の味に慣れていると、調味料の違いは意外と大きいです。
ホテル生活では使い切り洗剤が便利
赴任直後はすぐにアパートへ入居できず、Grand Hyattに11日間滞在しました。
ホテル生活で意外と困ったのが洗濯です。
ホテルのランドリーサービスは、Tシャツ1枚でも約800ルピーほどかかり、日常的に使うにはかなり高額でした。
そこで役立ったのが、日本から持ってきた1回使い切りタイプの洗濯洗剤です。
肌着などは部屋で簡単に洗えるため、ホテル生活中はかなり助かりました。
Urban Companyなどのサービスを利用する方法もありますが、赴任直後は現地の電話番号がなく、OTP認証ができなかったためアカウントを作れませんでした。
この経験から、赴任直後のホテル生活では、
「水・すぐ食べられるもの・箸・少量の洗剤」
を手荷物に入れておくとかなり安心だと思います。
服・靴は何を持っていく?ムンバイで実際に必要だったもの
海外赴任前、衣類についてはかなり多めに持ってきました。
出国時の手荷物には5日分ほどの服を入れ、それ以外は航空便と船便でほぼすべてインドへ送りました。
自分はもともと服が好きなので、アウターも10着以上持ってきましたが、実際にムンバイで生活してみると、ほとんど出番がありません。
ムンバイは年間を通して気温が高いため、普段一番よく着ているのは、
- Tシャツ
- 乾きやすいボトム
- 短パン
といった、かなりシンプルな服です。
仕事でもTシャツで問題ないため、日本にいた時よりも服装はかなりカジュアルになりました。
スーツやジャケットはほぼ使わない
自分の職種では、スーツやジャケットを着る機会はほとんどありません。
ただ、急な出張やフォーマルな場面がある可能性も考えて、一応手元には置いています。
日本の倉庫に預けてしまうと必要な時にすぐ取り出せないため、使用頻度は低くても最低限は持ってきておく方が安心だと感じています。
アウターはムンバイだけならほぼ不要
アウターについては10着以上持ってきましたが、ムンバイで生活するだけならほとんど必要ありません。
一方で、デリーへの出張や他国への旅行、日本への一時帰国では必要になる可能性があります。
そのため「完全に不要」というわけではありませんが、ムンバイ生活だけを考えると明らかに持ってきすぎたと思います。
高級な服や革靴は出番が少ない
高級ブランドの服についても、実際には着る機会がかなり限られています。
ムンバイでは道路がきれいに整備されていない場所もあり、雨季も長いため、汚れることを気にすると着る服や履く靴が限られます。
AldenやJ.M. WESTONなどの高級革靴を日本に置いてきた判断は正解でした。
休日はスニーカーやサンダルを履くことが多く、歩きやすく、多少汚れても気にならない靴の方が圧倒的に使いやすいです。
雨季は折りたたみ傘がほぼ必須
ムンバイでは雨季になると、突然かなり強い雨が降ることがあります。
感覚としては、日本のゲリラ豪雨のような雨が高い頻度で起こるイメージです。
そのため、折りたたみ傘はほぼ毎日持ち歩いています。
自分は日本にいる時からリュックに入れていたため特別な準備ではありませんでしたが、ムンバイ生活ではかなり重要な持ち物だと思います。
意外と役立ったのが500ml前後の水筒
服や靴以外で意外と役立っているのが、水筒です。
インドではペットボトルのサイズが、日本でよく見る500mlとは少し違い、小さいサイズの次が1L程度の商品になることがあります。
1Lのペットボトルを毎日持ち歩くのは少し重いため、500ml前後の水筒があるとちょうど良いと感じています。
実際にムンバイで生活してみて感じるのは、海外赴任用の服や持ち物は、
「高価かどうか」よりも「乾きやすい・歩きやすい・汚れても気にならない」
という実用性を重視した方が使いやすいということです。
インド到着後の手続き|FRRO・PANカード・銀行口座
インドへ到着してからは、日本での準備とは別に、現地で必要な手続きが始まりました。
自分の場合、大きな流れは、
FRRO申請 → PANカード申請 → 現地銀行口座開設
という順番でした。
赴任初日からFRRO申請
FRROは入国後14日以内に完了する必要があると案内されていたため、赴任初日から現地人事と連携して申請を始めました。
ただ、ここでも最初の問題になったのが現地SIMがまだ使えなかったことです。
申請時にOTP認証が必要でしたが、自分のインドの電話番号では受け取れなかったため、一時的に人事担当者の携帯番号を使わせてもらい、認証を進めました。
赴任前にはFRROという手続き自体は聞いていましたが、Form Cや住所変更など、実際の細かい手続きについてはほとんど知りませんでした。
そのため、現地に来てから一つずつ確認しながら進める形になりました。
FRRO完了後にPANカード申請
FRROの申請が完了した後、赴任から約2週間ほど経ったタイミングでPANカードの申請を始めました。
自分の場合、赴任直後はGrand Hyattに滞在していたため、最初のFRROもホテルの住所で申請していました。
その後アパートへ引っ越したことで、FRROの住所を現在の住居へ変更する必要があり、ここで少し手間がかかりました。
海外赴任直後は仮住まいから本住居へ移ることもあるため、住所が変わると後続の手続きにも影響するということを実感しました。
PANカード取得から銀行口座開設へ
現在は、会社から紹介してもらった銀行のエージェントにサポートしてもらいながら、PANカードの申請から現地銀行口座の開設まで進めています。
前任者からは、銀行口座開設にトラブルがあり3か月ほどかかったと聞いていたため、ある程度時間がかかることは覚悟していました。
自分の場合は、今のところ比較的スムーズに進んでいます。
銀行口座がないと意外と不便
現地銀行口座がないことで、赴任直後はいくつか不便もありました。
特に大きいのは、
- 現地給与を受け取れない
- UPIが利用できない
- Wi-Fiなど一部サービスの契約・支払いがしにくい
といった点です。
インドではUPIが日常生活のさまざまな場面で使われているため、銀行口座ができるまではクレジットカードや現金で対応することになります。
分からないことはそのままにしない
FRRO、PANカード、銀行口座など、赴任後は自分にとって初めての手続きが次々に出てきました。
英語も得意ではないため、口頭だけで確認すると理解しきれないこともあります。
そのため自分は、分からない点があれば翻訳ツールやChatGPTを使いながら、できるだけメールやチャットで質問内容を整理して確認するようにしています。
海外での行政手続きは、分からないことをそのままにしていると先に進まないことも多いと感じます。
英語に自信がなくても、使えるツールを利用しながら、分からないことを一つずつ積極的にクリアにしていくことが大切だと思います。
実際にやっておいて良かったこと
ここまで色々な準備をしてきましたが、実際にムンバイで生活を始めてみて、特に「やっておいて良かった」と感じていることがあります。
ムンバイを事前に下見したこと
一番大きかったのは、赴任前に一度ムンバイへ行けたことです。
空港での入国や乗り継ぎ、街の雰囲気、オフィス、店舗、住居候補などを事前に見ることができたことで、赴任開始時の不安がかなり減りました。
初めての国で生活を始めるだけでも負担は大きいので、一度でも現地を見ておくことは精神的な安心につながると思います。
WhatsApp・Uberを日本で準備したこと
インドではWhatsAppを使った連絡が非常に多く、Uberも移動には欠かせません。
現地に来てから一から登録するより、日本にいるうちにアカウントを作り、ある程度使える状態にしておいたのは良かったです。
特に現地SIMがすぐ使えなかった自分にとっては、事前準備していたことがかなり助けになりました。
eSIMを準備したこと
現地SIMは到着後すぐ使えると思っていましたが、実際には約2週間使えませんでした。
その間、eSIMがあったことでUber、WhatsApp、地図、ChatGPTを使った翻訳などを利用できました。
最初に契約した3日分では足りず、追加で1か月プランを購入することにはなりましたが、通信手段を一つ多めに確保しておいたのは正解だったと思います。
分からないことをそのままにしないこと
赴任後は、FRRO、PANカード、銀行口座、SIM、Wi-Fiなど、初めて聞く手続きが次々に出てきます。
分からないまま待っていても進まないことが多いため、自分から確認することを意識しました。
英語は得意ではありませんが、翻訳ツールやChatGPTを使いながら、メールやチャットで質問内容を整理すると、意外と何とかなります。
海外赴任では、「英語が完璧になるまで待つ」より、「分からないことを確認する」ことの方が大切だと感じています。
今ならこうする|赴任準備でやり直したいこと
実際にインドで生活を始めてみると、準備しておいて良かったことだけでなく、「今ならこうする」と思うこともいくつかあります。
日本の携帯番号はすぐ休止しない
一番大きいのは、日本の携帯電話です。
自分は出国前日に休止しましたが、銀行や証券会社などのSMS認証でかなり困りました。
今なら、現地SIMが使えるようになり、各サービスの認証先変更が終わるまでは日本の番号を維持すると思います。
キャリアメールはGmailなどへ変更しておく
多くのサービスをキャリアメールで登録していたため、海外へ来てから「これも変更していなかった」と気づくことが何度もありました。
出国前に、少なくとも重要なサービスだけでもGmailなどへ変更しておけば良かったと思います。
インドルピーを30万円分も両替しない
現地銀行口座の開設に時間がかかる可能性を考えて30万円分の現金を用意しましたが、実際にはカード決済もかなり使えました。
今なら、10万円程度の現金+複数ブランドのクレジットカードで来ると思います。
服を全部持ってこない
服が好きなこともあり、かなり多く持ってきましたが、ムンバイではTシャツや乾きやすいボトムが中心です。
高級な服やアウターを使う機会はかなり少ないため、もう少し厳選しても良かったと思います。
日本食をもう少し調べておく
逆に、もう少し持ってくれば良かったと思うのが日本食です。
特に自炊を始めてから、麺つゆ、みりん、味噌など、日本で普段使っていた調味料のありがたさを感じています。
持ち込みルールを事前にもう少し調べて、持ってこられるものを厳選しておけば、自炊はさらに快適だったと思います。
まとめ|海外赴任準備は想像以上にやることが多い
海外赴任が決まってから出国するまでには、
- 仕事の引き継ぎ
- VISAや航空券
- 引っ越し
- 銀行・証券会社
- クレジットカード
- 携帯電話
- 行政手続き
- 健康診断やワクチン
- 荷物や家電
- 日本食
- 現地での通信や生活準備
など、想像していた以上に多くの準備が必要でした。
しかも、すべてが自分の予定どおり進むわけではありません。
VISAの書類が揃わなかったり、現地SIMがすぐ使えなかったり、実際に現地へ来て初めて知ることも多くありました。
一方で、海外赴任を経験してみて感じるのは、すべてを完璧に準備する必要はないということです。
現地で購入できるものも多く、分からないことも一つずつ確認すれば何とかなります。
その中でも、
事前に現地を見ておくこと、通信手段を確保しておくこと、分からないことを積極的に確認すること
は、自分にとって特に大切でした。
この記事は、自分自身の備忘録も兼ねて、2026年にインド・ムンバイへ赴任した際の実体験をまとめています。
赴任する国や会社の制度によって必要な準備は異なると思いますが、これから海外赴任をする方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
また、海外赴任後も日本で保有している不動産賃貸業は継続しています。インドからどのように管理しているかについては、「海外赴任中の不動産賃貸業はどうする?インドから2棟8室を管理する大家の実例」で紹介しています。
Aki

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